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2016年11月16日 (水)

特捜部最後の淀川捜査報告

 

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特捜部最後の捜査報告、9月の淀川大ボイル捜査。

 

今年の9月、淀川で起こった鱸のボイル。

 

Day 1

秋雨前線や台風の影響で増水状態が続いた今年9月の淀川。

大堰は両端のゲートは下に下がって開くが、真ん中のゲートは上にスライドして

ゲートの下から水を流すようだ。

このときは全開放で、真ん中あたりの対流は巻き込まれたら、二度と帰れないような渦巻き状態。

上流の水量計は通常よりも2m以上水位が増えている。

本当はこの状態が一番魚の活性が上がっており、釣果だけを考えれば絶好のチャンスだが

そこは上流の降水と流量が下がるのを見極めてから深夜にエントリーした。

普段水位が低いと流れもほとんどなく、一様にべったりと下げの流れが起きる淀川だが、

ここまで増水すると、岸際のちょっとした出っ張りがアクセントになり、かなりきつめの流れの筋が出来たり、

ヨレが出来たりする。このときの流れの速さは通常の3倍速くらいだった。 

 

で、その流れの筋とヨレのある場所で、「バコッ!」と何かの魚の捕食音が頻繁にしていた。

しばらく観察していると、あっちで「バコッ!」、こっちで「バコッ!」と頻繁に起きる。

ライズではなく明らかに捕食のボイル音。

ボイルの起こる場所は、すべて流れの筋が速まっている場所か、その下流の流れがヨレル場所か、または

その両脇の流速差のあるところで起きている。

流れのアクセントのない場所では起きていない。

 

 

ボイルの正体はほぼシーバスと思われる。サイズ的には50cm~60cm位だろうか。

よく清流捜査で真っ暗闇の川から、大きな音で「バコンッ!!」と80サイズの鱸のボイル音を聞く事はあるが、

あっても単発ボイルで、この場のボイルは半端ないくらい多い数の魚のボイルであった。

だいたい1分に2~3回のボイルが発生している。しかも朝までずっと。

おそらく台風の増水で流されている小魚をシーバスが捕食しているのであろう。おそらくハクかイナっ子か何か。

 

もうこれは釣れたも同然と、その日の手持ちルアーのケースから表層系ミノーを取り出して流していく。

 

 

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その日のルアーケースの再現はこんな感じだったが、

とりあえずいつものコモモから流していくと、開始早々良型がヒットする。

目の前に魚はいてるので釣れて当然と、続けてキャストするがその後が続かない。

コモモ・グース・F-VMと流していくが反応はなし。

シンペンでレイジー8Sや95S・ヨレヨレを流すもこれも反応なし。

少し潜らせてタイドミノースリムやログサーフ・サスケなどを流すもこれまた全く反応がない。

反応がないどころか、ルアーのすぐ横でボイルしたり、足元でボイルしたり、両端で同時にステレオボイルしたり、

完全にルアーを見切っている感じだ。

トップ系のルアーやワームを持っていなかったので、それ以上ルアーチェンジをすることも出来ず、

同じようなルアーをカラーを変えたり、流す速さを変えたり、トレースコースを変えたり、あの手この手で

試してみるが、これも全く反応がなかった。

最初の一本だけは喰ってくれたが、その後反応なく時間だけがむなしく過ぎていく。

しかし、ボイルは相変わらず目の前足元で頻繁に「ボコボコ」と出ている。

全くなすすべがない。

 

深夜から途切れることなく続いたシーバスのボイルだが、夜明けと同時にそれも消え、静かな淀川に戻った。

シーバスは目の前にいて、何か小魚を喰っている。しかしルアーには反応しない。

海のサヨリやイワシパターンではよく聞く話だが、現に増水した川でそれが起こっている。

ベイトは何なのか。

よく分からないまま一日目の捜査は終了した。

 

Day 2

 

2日目も深夜にエントリーすると、昨夜と同じ水量でボイルも同じように出ていた。

今度はルアーを総動員して持ち出す。

川をライトで照らして確認してもベイトの正体は分からないがおそらくハクかイナっ子。

なのでルアーも小さいサイズからワームからトップのペンシルから、考えられるものはすべて持ち出した。

 

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キビレ用のトップのペンシルやマニックやノーシンカーのジャスターフィッシュなど、これだけ準備すれば

表層を偏食している鱸はどのルアーかを喰ってくれるだろう。

 

捜査2日目、表層系で小型のルアーを追加して捜査開始。

流れもボイルも昨日と同じ状態が続いていることを確認する。

あっちで「ボコッ!」こっちで「ボコッ!」の状態。魚の活性は落ちていない。

 

ボイルしているシーバスが何を捕食しているかは分からないが、おそらくイナっ子かエビか

淡水魚の稚魚であろうからそれに似たルアーを補充した。

自分の思惑では、おそらくジャスターシャッドのノーシンカーの流しメソッドか、

マニックフィッシュの表層ただ引きで喰ってくれるだろうと予測。

またはトップ系のペンシルのどれかだろうと、それらのルアーを順番に流していく。

が、今日もルアーに全く反応しない。 

いろいろ考える。ひょっとしてシーバスではないの?とか、田んぼにある浮き草に反応している?とか・・・

そんな中、やっと一尾ルアーに反応した。 

 

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50cmくらいの小型サイズだが、喰ったルアーはエスフォー90mm。

何で効いたのか分からないが、とにかくエスフォーに反応した。

エスフォー、何個か持っているがX-CROSSやクロスウェイクの陰に隠れて出番の少ないルアー。

飛ばないのがその原因だが、アクションは元祖表層ウネウネアクションで、いい感じで泳いでくれる。

タックルベリーで300円~500円でたたき売りされている方が有名か。

シンペンやトップには反応せず、エスフォーに反応してきた。

水面直下1cmのウネウネアクションでラトル音も心地いい。

重心移動はグースと同じで遊動重心、ウェイトがコロコロと前後に移動する。

再現性があるかどうかだが、流れもボイルも状況は変わっていないので、

別のルアーにローテーションしたり、またエスフォーに戻したり、同じレンジとアクションの

X-CROSSを投入してみたりした。

 

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ボイルが止まないなか、1時間に1ヒットの割合で魚はルアーに喰ってくる。

おそらく目の前の水中ボトム付近にはシーバスが数十匹いて、上流から流れてくるベイトを待ち構えて、

それが流れてくると一気に水面まで浮上して捕食しているのであろう。

ボラや鯉の様に宙層を悠々と泳ぎながら捕食するのではなく、ボトム付近で警戒心を持ちながら

ステイしている。そんな感じなんだろう。

 

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サイズは60センチ台が多く、それ以下もそれ以上の大きさもいない感じ。

やはり反応してくるのはエスフォーのレンジ。

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エスフォーとほぼ同じレンジでアクションのX-CROSS 95 SSR-Fにも同じようによく反応した。

ルアーを流れに乗せてダウンに入ったところで、バタバタアクションが強くなって、そのまま

流れの脇にルアー差し掛かったところでバイトしてくる。

このバイトパターンはほぼ同じ。 

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エスフォーのカラーを変えて流すとまたバイトしてくる。

それでもあたりで起こっているボイルの数からすれば、もっと釣れてもいいはず。

 

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CRONATS67などのトップルアーにも反応はするが、ルアーははじかれるだけで

フックイングに至らない。

潜るルアーには全く反応せず。

水面下1cmから3cmを泳ぐルアーにだけ反応する状態。

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1時間に2~3匹のヒットが続く。

たまに70弱のサイズのも掛かってくる。

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エスフォーのタングステン仕様もスチール仕様も飛距離はそんなに変わらない。

以前は全然飛ばないので自分の中では落第ルアーとして位置づけていたが、

最近のロッドやラインの性能がよくなったせいか、そんなに飛距離がないとも感じなくなった。

これは他の飛ばない系ルアー全般にいえるのでないだろうか。

 

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もう一つ反応したルアーがCooの70F

これも潜航深度が5cm~10cmのペンシル。シンキングペンシルではなくフローティングペンシル。

ありそうでなかったジャンルのルアーだ。

 

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デカサイズのもヒットしだした。なんだかんだで10数本程度釣れたであろうか。

が、まだ周辺のボイルは止まらない。

夜明けまでの数時間、いろいろルアーをローテーションしてやってみたが

反応したルアーは

エスフォー90mm

X-CRROSS 95

Coo 70F

この日だけはエスフォーによく反応したといえる状況だった。

 

Day 3

 

3日目は水位も減ってボイルの数も減っていたが、それでもまだボイルは止まっていない。

エスフォーで釣れるには釣れるがサイズは小さくなってくる。

ボイルの音も小さいサイズのものばかりだ。

 

3日間続いたシーバスのボイル、そのベイトの正体はいったいなんなんだろうか・・・。

 

と、釣った魚が喰っていたベイトを吐き出した。

 

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これは!

 

ボイルのベイトの正体は

 

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ギル稚魚だった。

ハクかイナっ子かと思っていたが、台風の増水で上流のワンドからなかされてきたギル稚魚。

これは意外なベイト。

おそらく急な増水で表層を泳ぎながら流されてきていたのであろう。

ギル稚魚とエスフォーとの関係は分からないが、魚が偏食しているときはこんなものかもしれない。

 

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マッチ・ザベイト では、なくマッチ・ザ・バイト。

魚の捕食パターンにあわせるというのはおおのゆうきの言葉だったか。

 

淀川特捜部、一つ賢くなった。

これで淀川特捜部の8年間の捜査はすべて終了した。

完。

淀川鱸特捜最前線アーカイブ

 

 

 

 

コメント

8年間、お疲れさまでした。
後半から見るようになりましたが、その圧倒的な釣果、勉強になりました。
ありがとう御座いました。
たまには大阪にも行きますが 、こちらで週1程度の間隔で釣れないシーバスを狙ってぼちぼちらやります。
こちらに来られるおりはfimoから連絡できるのでご一報下さい。

今年はグローカラーを試してるつもりです。
さ、どうなるか?

はじめまして。
初コメントとなりますが、最後との事なので書かせていただきました。
私も大阪在住なので淀川にも行きますが、結果を出せずにいるので、こちらで勉強させてもらっていたところです。本当に参考になりました。
ブログサービスの終了に伴っての話とのことですが、他のブログサービスに移転は考えられてないのでしょうか?
このまま閉鎖されてしまうのは残念です。

お疲れ様でした。

大和川(河口8km)の散歩でシーバスが釣れないかと、本気度が全くない目論見でごにょごにょしている自分に『実績あるから』とのお言葉を頂いたのが、始まりでした。(^^)

途中、それらしい姿を見掛けた事はありましたが、未だに釣ることが出来ていません。
でも、ゆるゆるながらも続けるつもりです。

また何時か、淀川特捜部Ⅱが復活する事が有ったら教えて下さいね。
ゆるゆると(^^)

お疲れ様です。
過去の記事を読み返してましたが、本当に凄い釣行記ですね。
今現在、私のルアーテストエリアは武庫川の堰です、車で10位の所に住んでいますので
過去の記事にも武庫川でてましたね、写真の腕前も回を重ねる度すばらしい写真になって
現場での苦労が思い浮かびます。私は写真も趣味でそちらも気にかけてみておりました。
楽しいブログをありがとうございました。

こんにちは。

釣行後にと見ようと思っていましたが、あけてびっくりポンですわ・・。開設以来のお付き合いでしたが、ホンマに色々参考にさせてもらいました。信念みたいなものをもって釣りもブログもやっておられたので、とやかく言う事はありません。どうかお元気で今後も頑張ってください。気が変わりまた何かはじめられたらご連絡ください。ありがとうございました。

ふうさん、こんにちは

グローですか、謎ですね(笑)
太刀魚の攻撃にあうかもですね。
そちらの河口サーフ、このスーパームーンいいんのではないですか?
月が出ているほうがいいって書いてありましたよ。


こもチックさん、こんにちは

アーカイブを残す予定ですが、引っ越しコンバートでデータがうまく反映したり
できなかったり、現在ブログ先を選定中です。
ただし新規の記事更新はしませんよ(笑)


あばーさ加納さん、こんにちは

伊勢吉さんで場所聞いたら教えてくれますよ。
車も止めれるいい場所を。人は多いですが、場所も広いので、他の人の釣り方を
見れば大体わかると思います。
Ⅱはしばらくないです。


みのおさん、こんにちは


武庫川堰堤ですか!そこに毎晩行ってたら何匹でも釣れますよ。
自分は大潮の干潮時のルアー拾いによく行きます(笑)。

自分も写真が好きなのでできるだけきれいな画像のブログ作成を
心がけていました。みのおさんもチャレンジしてください。

しーばすおじさんさん、こんにちは

ま、アーカイブは残します。たぶんライブドアかseesaaかです。

こんにちは!
これが言っていた凄いベイトパターンですか!
落ちギルパターンがあると聞いたことはあったのですがどういうものかと思っていましたがこういうことなんですね。
今までお疲れ様でした。
いつか会えたら淀川のお話しましょう!
では!

GTさん、こんにちは

ボイルは3日間続きましたよ。
でもルアーマンは誰もいなくて、この事実は誰も知らなかったものと思います。
しばらく釣りはお休みします。家にいてます(笑)
多分、我が家で桜が咲いたら、サクラからスタートすると思います。
このブログはサービス自体が終了するようで、データも消滅するみたいです。
アーカイブデータはどこかのSNSに移行して残す予定です。現在検討中。
新しく更新はしないと思います。
それではフィールドで会いましょう。

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